以前にモバイルファーストについて触れたが、今号ではその際の議論の中心であったホームページ(HP)以外のOTAについても述べたい。モバイルファーストとは「スマホの爆発的な普及によりWEBの構築をスマホ(モバイル)を中心に組み立てること」と、ここでは定義している。つまり、OTAにおいても、きちんとスマホ対応がされているかが重要ポイントになる。
チェック方法は単純で、スマホ端末から各OTAにアクセスし、自施設を始め他施設を「お客さま目線」で、チェックしていくことである。簡単なチェックポイントを以下に列挙する。
(1)「施設一覧での見え方が最適化されているか」スマホで見ると、パソコン版に比べると表示されている情報が少ないことが分かるかと思う。従って、一層その際に表示される施設の代表画像やキャッチコピーに気を配る必要がある。さらに細かく言うと、OTAによってはキャッチコピーの一部しか表示されないケースもあるので、徹底している施設は、重要情報(施設の強みや強い差別化情報)については、文頭に記載している。
(2)「写真の選定」スマホで見ると、写真の質感や説明文がより際立つ。従って、掲載されている写真の品質管理を徹底する必要がある。古い画像や粗い画像がないかをチェックしてみてほしい。フォトギャラリーのあるOTAについては、「枚数が足りているか」「お客さまが予約したいと思う写真が並んでいるか」をチェックする必要がある。
(3)「プラン名とプラン数」お客さまは、施設一覧や写真一覧を見て、最終的にプランを選ぶことになるのであるが、プランについても、以前述べたように整理整頓されていないと、スマホでは一層見にくく混乱の元となる。特に似たようなプランが羅列されている場合は要注意である。
ブラウザに加えて各社アプリもリリースしているのでこちらについても表示方法のチェックが必要である。お客さまの予約の時流がスマホになりつつある昨今においては、それに合わせた対応が必要であるので、今一度お客さま目線でチェックをしてみてほしい。
(アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)