福井県あわら市は2月17日、来年の北陸新幹線の金沢開業を控え、首都圏での認知度を高めようと、観光の魅力をPRするイベント「うまし国越前あわらフェア」を東京都千代田区のホテルニューオータニで開催した。旅行会社の担当者などを招待。市、観光協会、旅館組合などが地域を挙げてセールスを繰り広げた。
橋本達也市長は「集客は関西、中京がメーンで、関東から来てもらうことが大きな課題。今、新幹線開業を契機としたまちづくりを進めている。ハード整備も一生懸命やるが、人との触れ合いを大切にしたおもてなしにも地元を挙げて取り組む」とあいさつした。
市観光協会の前田健二会長(あわら温泉・美松)は「新幹線開業までに70本の体験型プログラムを用意したい」と述べ、地域の魅力を磨き、他の交通機関の活用を含めて首都圏からの集客を拡大したいと意欲を示した。
芦原温泉旅館協同組合では、新幹線開業に向け、女将の会のメンバー13人全員が日本酒ソムリエの資格「利酒師」を取得。旅館ごとにお勧めの地酒を紹介する「利き酒セット」を提供している。女将の会の山口由紀副会長(グランディア芳泉)は「おもてなしの向上に努め、“関東の奥座敷”と言われるぐらい、首都圏から多くのお客さまをお迎えしたい」と訴えた。
会場では、芦原芸妓による踊りが披露されたほか、あわらの食材を使った料理が振る舞われた。来賓では、衆院福井1区選出の稲田朋美クールジャパン戦略担当相が駆け付け、あわら市の観光振興への取り組みに激励の言葉を送った。
あわら温泉の旅館の女将が魅力をPR