総合不動産事業やクリーンエネルギー事業を展開するいちごは10月28日、地域に根差した新たな食の発信拠点「いちご よこすかポートマーケット」を神奈川県横須賀市でリニューアルオープンした。「三浦半島フードエクスペリエンス」がテーマ。料理、サービス、食空間、マルシェ、食育、環境問題、社会貢献まで、「食」を中心にあらゆる体験を提供する。
同施設は、2013年に私有地の冷凍倉庫を改装してオープン。19年に営業を終了したが、横須賀の新たな食、観光を発信する場として、運営する事業者の公募・選考が行われ、いちごが採択された。館内の売り場面積は以前の約2倍に拡大。海に面したデッキやイベントスペースが新たに設けられたほか、デザイン、テナントを一新している。立地は、京急線横須賀中央駅から北方面に徒歩約10分。
館内には、ネイビーバーガーやクラフトビール、スイーツなど、横須賀グルメを提供する16の地元で人気な飲食店が出店。各店で提供される商品には、地元の食材が必ず1品使われている。このほか、地元JAと連携して仕入れられたキャベツなど農産品、三浦半島が誇るマグロなど水産品など特産品が購入できる店舗や、ワークショップなどが行えるキッチンが設けられている。
10月25日には内覧会を開催。同社の石原実取締役執行役副社長兼COOは「よこすかポートマーケットは、『食体験×地域活性化×PPP(官民連携)』のプロジェクトの中、食で五感を刺激、そして未来を考える施設としてリニューアルオープンした。首都圏から約1時間半の立地を生かしながら、さらなる地域内連携や、施設内でのナイトライフの充実を図りながら、国内外からの誘客拡大を図る」と話した。初年度の誘客目標人数は100万人を掲げる。
食で横須賀の魅力を発信する石原副社長(右)