飛騨信用組合(岐阜県、大原誠理事長)の地域電子通貨「さるぼぼコイン」アプリ利用者が9月に3万人を突破した。同アプリは2017年12月4日に取り扱いを開始。2万人に到達した21年2月までは、観光振興でユーザー増加が加速。その後、コロナ禍の影響が大きくなり、行政による消費喚起施策や非対面需要の高まりが追い風となった。
特に奏功したのが高山市と連携した商品券事業。市民を対象に、22年7月からコインをプレミアム付きで購入できる環境を整備。3カ月の期間中は、通常月と比べて新規ユーザー数が3倍超になった。同信組経営企画部は「行政の後ろ盾で安心性を確保できたことに加え、高山市と連携した初めての施策だったのも要因では」と分析する。【記事提供:ニッキン】
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