リクルート・旅行カンパニー内の研究・調査機関「じゃらんリサーチセンター」(JRC、沢登次彦センター長)は12月14日、リクルート運営の総合宿泊予約サイト「じゃらんネット」の予約者を対象に行った、温泉地利用に関するアンケート調査の結果を発表した。「これまでに行ったことがあるうち、もう一度行ってみたい温泉地」の第1位は、同調査開始以来5年連続で箱根温泉(神奈川)だった。交通の便の良さや自然に囲まれた環境などで支持を集めた。
もう一度行ってみたい温泉地の2、3位にはそれぞれ昨年と同様に由布院温泉(大分)、草津温泉(群馬)がランクインした。20位以内を見ると、乳頭温泉郷・田沢湖温泉(秋田)が4つ順位を上げ11位となったほか、層雲峡温泉(北海道)が9つ順位を上げて19位に。このほか道後(愛媛)、下呂(岐阜)、城崎(兵庫)などが順を上げた。
上位6位までの温泉地を支持する理由として、いずれも多かったのは「街の雰囲気が好きだから」「温泉の効能や泉質が気に入っているから」。特に1位の箱根は、回答者の約4割が関東・甲信越の居住者であることもあってか、「手ごろな料金で行けるから」「交通の便が良いから」などの支持も集めた。
同調査ではこのほか、まだ行ったことはないが一度は行ってみたい温泉地を聞いた「全国あこがれ温泉地ランキング」、過去1年間に行ったことがある温泉地のうち、満足した温泉地を聞いた「全国満足度ランキング」も実施。あこがれ温泉地は、1位が由布院温泉、2位が草津温泉、3位が登別温泉(北海道)。満足度ランキングのうち来訪者30人以上の温泉地を対象にした「一般温泉地部門」は、1位が野沢温泉(長野)、2位が奥飛騨温泉郷(岐阜)、3位が南阿蘇温泉郷(熊本)、30人以下の温泉地を対象にした「秘湯部門」は、1位が小田・田の原・満願寺温泉(熊本)、2位が下風呂・薬研温泉(青森)、3位が白金温泉(北海道)だった。
調査はインターネットで10年9月1〜20日に実施。3605人から回答を得た。