せとうちDMOは2日、九州観光推進機構とインバウンドプロモーション連携に関する趣意書」を締結した。
現状の訪日外国人旅行者数を見ると、日本全体では増加基調にあるものの大都市圏やゴールデンルートへの集中が顕著であり、地方への拡大が今後の課題となっています。また一方では日本の各地方が持つ様々な魅力に関心が高まってきています。
今回の協定はこのような状況を踏まえ、瀬戸内エリアと九州エリアという自然、歴史文化、アート、食といった他に類を見ない多くの魅力的なコンテンツを有する両地域が手を結び、スケールメリットを活かした効果的なプロモーションを行うことにより、インバウンド誘客を図っていくというものです。瀬戸内と九州が横断的に連携することで、両エリアはもちろんのこと広く西日本エリアでの周遊や滞在の長期化を促進していくことを目的としています。
具体的には、せとうちDMOの有するインバウンドマーケティングの知見、欧米の旅行会社やメディアとのリレーションを活用し、瀬戸内エリアに加え、九州エリアのPRをより効果的にプロモーションしていきます。現在、せとうちDMOが行っている認知拡大や旅行商品の造成に向けターゲットとする独・仏・英・米の4市場において展開している現地エージェンシーの設置、その活用による現地メディアや旅行会社への継続的なPR活動などにより、瀬戸内、九州、広く西日本エリアへの誘客に繋げてまいります(対象市場については、両機構が協議のうえ、決定します)。
せとうちDMOは、インバウンドを核とした観光ビジネスの拡大による地域の活性化に向け、広域デスティネーションマーケティングを牽引していきます。
1 目的
せとうちDMO、九州観光推進機構が連携してインバウンドプロモーション活動に取り組み、訪日旅行者を誘客促進することにより、地域社会の一層の活性化を図ってまいります。
2 連携の内容
(1)両機構が決定した対象市場において、海外から瀬戸内地域、九州地域へのインバウンド拡大を目指す活動について連携し、協力していきます。
(2)両地域の連携によるスケールメリットを活かした効果的なプロモーションについて共同実施します。
※ せとうちDMO・・・官民が参画する一般社団法人せとうち観光推進機構と金融機関・域内外の民間企業が参画する株式会社瀬戸内ブランドコーポレーションで構成。DMOはDestination Marketing/Management Organizationの略。観光需要の創出と商品やサービスの供給体制の強化を行いながら、多様な関係者とともに持続可能な観光地域づくりを推進している。