観光経済新聞社が主催する「にっぽんの温泉100選」は、創刊1500号記念事業の一環として1987年にスタート。旅行のプロである旅行会社やOTAなどの投票によって人気の温泉地を探るのが目的だ。昨年に節目となる35回を迎えたことから、記念特集として、改めて100選と、入選した主な温泉地を紹介する。
にっぽんの温泉100選は、旅行会社やOTAなどの投票によって人気の温泉地を探るという目的に加え、全国各地の温泉地が上位を目指して競い合い、地域の魅力づくりがさらに活発化することも期待している。
投票方法は毎年、JTBやKNT―CTホールディングス、日本旅行、東武トップツアーズなどの旅行会社と、じゃらんnetや楽天トラベルといったOTAに投票はがきを配布し、投票を呼び掛ける。投票期間は7月1日から10月末までで、昨年は初めてWEB投票も開始。その結果、有効はがき枚数は3473枚(前回5761枚)。このうち約10%がWEBからの投票だった。
1枚のはがきに最大5カ所の温泉地を記入できることから、総投票数は1万3258票(同2万1735票)となった。コロナ禍で大手の旅行会社で人員削減が行われたことなどが影響し、前回よりも大きく投票数が減少したと見られる。
にっぽんの温泉100選は、「旅行のプロが選ぶ人気温泉地」ということに加え、「観光業界が認めた温泉ランキング」であるのも大きな特徴だ。後援に観光庁、環境省と日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本温泉協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局、公益財団法人日本交通公社の観光業界8団体が名を連ねているからだ。
また、この8団体の代表者がにっぽんの温泉100選実行委員会のメンバーとなり、厳格な審査を行っている。
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