はとバスは1月29日、東京都中央区築地3丁目に直営ホテル「銀座キャピタルホテル萌木(もえぎ)」をオープンした。ツインルームが中心で、家族連れの多い訪日客や女子旅のグループ客などをターゲットにしている。
地下鉄日比谷線の築地駅、有楽町線の新富町駅から徒歩1分の距離。萌木のオープンに伴い、近くにある新館は「茜(あかね)」に名称変更した。
シンプルながら手の届くラグジュアリー感とアートのある空間をテーマにデザイン。各客室には東京にまつわるさまざまなシーンの写真を飾り、はとバスならではを演出。
萌木の客室(2~11階)は136室で、定員2人のスタンダードツイン(17.4平方メートル)が84室と最も多く、ラックレートは2人で3万8632円となっている。
最大の特徴は、隣り合った客室の外に玄関扉をもう1枚設けることで二つの部屋を外部でつなぐ「アウトサイドコネクトルーム」(最大定員7人)があること。「2家族で一緒に旅行に行きたい。しかし、泊まる時はほどよくプライベートを確保したいというお客さまにお勧め」(広報室)という。
フロントは2階にあり、チェックインの手間を省くため電子レジストレーションカード(電子レジカ)を導入。また、ユニバーサルルーム1部屋のほか、コインランドリーを併設するベンダールームや禁煙ルーム、ユニバーサルトイレを設けたパブリックスペースを設けている。
1階は洋食レストラン(57席)で、近郊農家直送の厳選野菜が売り。宿泊客以外も利用可能。訪日客に対応するため、英語や中国語のできるスタッフを配置するほか、ポケトークといった通訳ツールも用意している。
はとバスは「銀座キャピタルホテル」の名称で、1972年に本館(築地2丁目)、79年に茜、(同3丁目)を開業。総定員数は本館、茜、萌木合わせて最大1110人になる。
ホテル全景