はとバス、英製の2階建て屋根なしバス導入


新型車両の全景。車体デザインも変わった

3日から都内観光で運行

 はとバスは3日、新型2階建てオープントップ(屋根なし)バスによる都内観光ツアーの運行を開始した。これに先立つ2日、関係者やメディアなどを対象に試乗会を実施した。新型コロナウイルスの影響で厳しい環境が続いているが、同社の塩見清仁社長は「(新型車両の)導入を起爆剤に、前に進みたい」と意欲を示した。

 このバスは「エクリプス・ジェミニ3」で、イギリスのバスメーカー、バンフォード・バスカンパニーと共同開発した。

 現在、同社が保有する2階建てオープントップバスは6台で、いずれも国内メーカーの車両を改造。2010年には生産が終了しているため、海外メーカーとの共同開発に乗り出し、バンフォードに発注した経緯がある。改造車とは異なり、新型車両は純オープントップバスといえる。

 サイズは全長11.46メートル、全幅2.47メートル、全高3.79メートルで、乗車定員は56人(2階定席46、ガイド席2)。車両価格は7千万円。

 従来のオープントップバスはガイド席が2階前方の中央にあり、1列目はガイドと近い距離で対面するため販売していなかった。新型車両ではガイド席を最後列にもってきたため、販売席が8席増えた。フロントガラスを遮るものがなく、バス正面の景色も楽しめるようになった。また、雨対策の幌もコンパクトに畳めるようになったため、「眺めの良い座席が増えた」という。

 新型車両導入を機に、2階建てオープントップバスの車体デザインをそれまでの「オーソラミオ」から「Tokyo Open Top Tour」に変更、訪日観光客にも東京観光のバスツアーであることが分かりやすいようにする。コロナ終息後の訪日観光の需要回復を見込み、新型車両にも多言語自動ガイドシステムを搭載している。

 3日から29日までの土・日・祝日には「イギリスから初上陸!新型2階建てオープンバスで行くスカイビュードライブ」と銘打ち、新型車両を走らせる。料金は大人2600円、子ども1400円。

 同社は感染拡大防止のため、1月から自主的に営業を中止していた。3月21日の緊急事態宣言解除を受け、ツアーを再開。「例年に比べると大幅に少ないコース数であり、予約数もまだまだ少ない状況。今後、感染状況に応じて、コース数を増やしていけるか検討していく予定」という。

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