北海道東部の観光地で組織するひがし北海道観光事業開発協議会(根津文博会長=川湯温泉・御園ホテル社長)は19日、東京のグランドプリンス新高輪ホテルで観光素材説明会を開いた。首都圏の旅行業者に域内9地区の施設、イベント情報を提供。今年度下期の商品化を訴えた。
根津会長は「18年度の(域内の)観光客は3276万人で前年比3・3%増。5年ぶりに増加した。皆さまの力添えで久しぶりに活況を呈した」と出席した旅行業者に謝意を述べた。
また懇親会で北海道観光連盟の大西雅之副会長(阿寒湖温泉・あかん遊久の里鶴雅社長)は「流氷がこれから来なくなるのではと心配している。流氷に頼らない商品づくりを皆さまとともに考えたい」と、流氷に依存しない冬季観光の態勢作りを訴えた。
このほか域内9地区がそれぞれの最新情報を提供した。要旨は以下の通り。
知床・斜里=第22回知床ファンタジアを来年2月5日~3月22日、知床番屋祭を今年10月18日~11月18日に開催。4月に道の駅がオープンする。
網走=感動朝市を7月15日~10月14日、カムバックサーモンin網走湖を10月1日~11月11日に開催。
紋別=もんべつ流氷まつりを来年2月8日から開催。流氷砕氷船ガリンコ号は早朝に「日の出チャレンジ便」を運航。
北見=北見、常呂、端野、留辺蕊が合併して新生北見市に。立ち遅れていた滞在型観光に力を入れる。
旭川・層雲峡=層雲峡で花ものがたりを6~10月に開催。温泉街を花いっぱいにする。旭山動物園は旭川空港から直行のバスが運行し、アクセスの便が向上。
十勝=秋に大収穫祭と星空の観察会。魚道観察施設が8月にオープンする。
釧路=9~10月に活生(イキイキ)くしろキャンペーン。団体ツアー客対象に秋鮭の水揚げ見学会と鮭のチャンチャン焼きの振る舞い。
阿寒湖温泉=冬華火を来年1月26日~3月25日に開催。まりも祭りを10月8~10日開催。異国の森プロジェクトで阿寒湖での森林浴ウオークを提案。
摩周湖=摩周湖星紀行、第4回源泉まつり、ダイヤモンドダストなどのイベントを開催。
根津会長があいさつした説明会