兵庫県のひょうごツーリズム協会は19、20の両日、旅行業者を対象にした現地研修会を播但地域を中心とするエリアで開催した。毎年、県内の観光素材をエリアごとに旅行業者に視察、体験してもらい、旅行商品化を促す事業。今年は播但地域の話題のスポットなどを紹介した。
近年、JR播但線や姫路と但馬を結ぶ播但連絡道路の沿線は、兵庫県の新たな観光のゴールデンコースになりつつある。
来年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」ゆかりの地として注目を集める姫路、映画「ノルウェイの森」や大河ドラマ「平清盛」のロケ地として観光客が増加している神河町のほか、3年前の視察研修後に旅行商品化され、山城ブームの先駆けとなった朝来市の竹田城跡を紹介した。
研修会の宿泊地だったスキー観光で知られる豊岡市の神鍋高原をはじめ、出石城下町、養父市の山田風太郎記念館、銀海酒などの魅力もPRした。
同協会では「竹田城跡など今回の事業がきっかけで、旅行商品化され、観光地として成功した事例もある。来年は軍師官兵衛のゆかりの地である姫路に多くの観光客が訪れるので、参加した旅行会社には播但地域や兵庫県内を巡る旅行商品を造成してもらいたい」と話していた。
映画「ノルウェイの森」のロケ地を視察した(神河町)