一般財団法人の地域活性化センターは「ふるさとイベント大賞」の大賞(内閣総理大臣賞)に沖縄県与那原町の「与那原大綱曳まつり」が受賞したと発表した。表彰式は3月1日、東京都内で行われた。
与那原大綱曳まつりは440年余の伝統を誇る神事であり、祭り。長さ90メートル、重さ5トンの大綱の上に支度(したく)が乗って練り歩くさまはまるで、龍が天に舞い上がるような荘厳な雰囲気がある。
町を象徴する一大イベントで、地域の知名度アップに貢献。延べ3万人の動員があり、多くの人をひきつける魅力や親から子へ孫へ、伝統文化の継承に取り組んでいることなどが高く評価され、晴れの受賞となった。
最優秀賞(総務大臣賞)は愛媛県西予市の乙亥大相撲に。嘉永5年に起きた大火災を封じるため、願相撲を奉納したのが始まりとされる。戦時中でさえ一度も絶やすことなく続けられており、乙亥大相撲に対する住民の思いはことのほか強い。
一番の見どころは、実業団や大学生などのアマチュア選手とプロの若手力士によるプロ・アマ戦という。
優秀賞(地域活性化センター会長表彰)は、北海道室蘭市の「撮りフェスin室蘭2017」、新潟県魚沼市の「2018小出雪まつり」に。
小出雪まつりはマイナスのイメージが大きい雪を楽しみに変えようという発想から始まったイベントだ。イベントの中心である「小出国際雪合戦」はリピーターも多く、人気が高い。外国人チームも参加し、国際色が豊かなのが特徴。
その他、ふるさとキラリ賞(選考委員会表彰)は「ザ!雑巾ダッシュ!!2017inみつえ」(奈良県御杖村)、「鞆の津 八朔の馬出し」(広島県福山市)、選考委員特別賞(選考委員長表彰)は「じないまち四季物語」(大阪府富田林市)がそれぞれ受賞した。
歴史と伝統がある与那原大綱曳まつり。地域住民の郷土意識高揚につながっている