インバウンドコンサルティング会社のやまとごころ(村山慶輔社長)は2月29日、「第6回やまとごころフォーラム〜地方創生に向けて インバウンドが地方から日本を盛り上げる!〜」を都内で開いた。
セッションの一つ「外国人富裕層を地方へ呼び込め!〜ゴルフ、金融、LGBTの切り口から外国人富裕層の可能性を探る〜」には、村山氏をコーディネーターに、津カントリークラブ副社長の小島伸浩氏、新生銀行の執行役員総合企画部国際企画室長の吉川貴志氏、SKトラベルコンサルティング社長の小泉伸太郎氏が登壇した=写真。
小島氏は「16年のリオ五輪からゴルフが競技に復帰し、20年の東京五輪でも実施される。北海道、沖縄、静岡、三重などは自治体でゴルフツーリズムに取り組んでおり、インバウンド向けの地域コンテンツの一つにゴルフを取り入れるという手法は参考になる」と述べた。
吉川氏は、地方都市での訪日インバウンド・ビジネスの成否は「国際」「地際」「業際」の「3際」での展開がカギと指摘。国際とは、海外、特にアジア、地際とは、都道府県単位ではなく、日本国内での全国、地域レベルでの広域連携、業際とは、インバウンド支援会社、ツアーオペレーター、数多くの観光事業者をつなぐ連携、と解説した。その上で「業際では、複数業種間での連携に加えて、ライバル企業も含む同一業種企業間での連携が重要となる」と話した。
海外LGBT富裕層インバウンド専門ランドオペレータのアウトアジアトラベルを運営する小泉氏は「LGBT富裕層は、『LGBTウェルカム』を表明した国・地域に旅行する」と述べ、情報発信の重要性を強調した。