地域ブランディング研究所は9日、各地の潜在的な魅力を体験プログラムとして提供している観光関連事業者や地域を表彰する第1回「Attractive JAPAN(アトラクティブ・ジャパン)大賞」にsokoiko!(mint社、広島市)を選んだ。
同日開かれた「全国体験観光オンラインシンポジウム」で発表した。
アトラクティブ・ジャパンは常時300件以上の各地の体験プログラムを掲載。今回、その中から大賞候補を選出。関係者の推薦、ブッキングデータの伸び率、口コミ評価、地域貢献度などを総合評価して決めた。
大賞は話題性や成果、地域貢献性の最も高かった体験プログラムが選ばれる。sokoiko!の「広島の街に残る被曝(ひばく)遺産を地元ガイドと自転車で巡るピースツアー」は「宿泊率、観光客の消費額の低さを課題としていた広島に対して、宿泊創出、地域消費創出という点で大きく貢献した」と同研究所。
積極的に口コミを集めることで、トリップアドバイザーのエクセレンス認証を1年程度で獲得したことも評価のポイントになった。
地域アイデンティティー賞(地域固有の資源を商品化して根付いている体験プログラム)は公益財団法人・修武館の「日本のサムライ!武道精神を学ぶ!」が受賞。
このほか、SDGs賞(SDGsの観点に配慮し、今後の体験観光をけん引する潜在性の高いプログラム)にNPO法人・アーキペラゴ、地域のイノベーション賞(一丸となって切磋琢磨している地域)にくまもとDMC社がそれぞれ選ばれた。
大賞を受賞したsokoiko!のピースツアーの様子