日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO、大西雅之代表理事)と日本航空(JAL)、JTBは1日、JATO内に「アドベンチャーツーリズムアカデミー」を創設した。アドベンチャーツーリズムの発展に向け、自然環境に配慮した高付加価値な受け入れ環境整備などさまざまな課題の解決に取り組む。
「アドベンチャーツーリズム」とは、「アクティビティ」「自然」「異文化体験」の三つの要素のうち、二つ以上を組み合わせた旅行形態のこと。
国内でのマーケットはいまだ導入期で、欧米のような成長マーケットとするためにはさまざまな課題を抱えている。「アドベンチャーツーリズムの考え方や魅力が広く知られていない」「アドベンチャーツーリズムの旅行商品化が可能なフィールドをはじめとする受け入れ環境が整っていない」「アドベンチャーツーリズム推進のための知識や対応可能なスキルを持ったガイドなど、人材が不足している」といった課題だ。
3者は、従来取り組んできた旅行事業や地域交流事業での知見や強みを生かし、「普及活動」「受け入れ環境整備」「アドベンチャーツーリズム推進人材養成」の三つの取り組みを柱として地域と協力しながら課題解決に取り組むことを目的に同アカデミーを創設した。
同アカデミーでは、普及活動として、シンポジウムなどのイベント開催や国際的なイベントへの参画、国内外のメディアへの情報発信を推進する。受け入れ環境整備の面は、地域協議会運営や自治体・企業研修、条例整備の支援や、環境整備ガイドラインの策定。人材養成は、研修プログラム策定、各種研修プログラム実施、認証制度に取り組む。
2023年上期には同アカデミー創設を記念したシンポジウムを開催する予定。