日本航空(JAL)はこのほど、日本初となるデジタル証明書アプリ「VeriFLY」を活用したワクチン接種証明書登録を可能にした。米国に入国する渡航者のワクチン接種義務化に合わせて実現。現在VeriFLYを使用できないハワイ線でも、年内には運用を開始する見込み。
同社は、安全、安心でスムーズな海外渡航に向けて今年4月末からVeriFLYの検証を重ねてきたが、10月から日本発米国本土行き(グアム、ハワイ線を除く)で本格運用を開始。米国時間の11月8日以降に設けられた渡航者へのワクチン接種義務化の要件に合わせ、VeriFLYでは従来の検査結果に加え、ワクチン接種証明書の取り扱いを可能にしている。あらかじめワクチン接種証明書をVeriFLYに登録し、出発日当日にチェックインカウンターでアプリに表示された渡航判定結果を提示することで、搭乗手続きがさらにスムーズになる。
VeriFLYは、生体認証技術による本人認証のサービスを展開しているアメリカのDaon社が開発したアプリで、米国をはじめ欧州の一部路線ではすでに導入されている。新型コロナウイルス検査証明書やワクチン接種証明書の登録、渡航先での入国要件に合わせた準備書類などを、事前に参照、入力、管理できる。
「今後は欧州、アジア路線への展開も検討している」と同社。
デジタル証明書アプリ(イメージ)