リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」は、2023年度(23年4月~24年3月)の全国におけるアルバイト・パートの募集時平均時給の調査結果をまとめた。観光関係では、インバウンド需要の回復などで人材不足が進み、宿泊関連業務などの時給が上昇した。24年3月時点でホテルスタッフは1192円、宿泊施設関連(旅館・民宿)は1152円となり、全職種平均の1145円を上回っている。
23年度年間では全職種平均が22年度比30円増(2.7%増)の1125円となった。過去最大の上げ幅となった最低賃金の改定や春闘の影響で上昇した。24年2月には過去最高の1151円を記録した。
職種別に上げ幅を見ると、フード系が最も高く22年度比47円増(4.5%増)の1086円。次いで、ホテルや旅館などのスタッフが含まれる販売・サービス系が同38円増(3.6%増)の1090円となった。
両職種の上昇要因には、アフターコロナで外出の機会が増加、需要の高まりで人材不足が進んでいることが挙げられる。特に販売・サービス系では、インバウンド需要の回復により空港や宿泊関連業務の動きが活発化した。
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