高速ツアーバス運行のウィラートラベル(大阪市北区、村瀬茂高社長)は5日、東京・新宿西口の住友ビル1階に高速ツアーバスの専用駅「ウィラーバスターミナル新宿西口」を開設した。
長距離バスのターミナル駅の雰囲気は皆無。空港をイメージさせる施設となっている。
出発前に予約者へ送信される案内メールなどから取得できる2次元バーコードをかざすことで、約15秒でチェックインが完了する自動チェックイン機、エグゼクティブシート利用者専用の有人チェックインカウンター、出発時刻、便名、行き先、経由地、ゲート出発時刻、出発ゲートなどを表示する50インチモニター、コンビニ、コインロッカー、無料インターネットなどを備えた。
開設に先立ち2日、会見した村瀬社長は同バスターミナル設置の理由について「『集合場所がわからない』『乗車するまで待つ場所がない』『路上での乗車は格好悪い』『冬は寒いし夏は暑い』『雨の日は待つのがつらい』『荷物を預けたい』『飲みの物、食べ物を買いたい』など、利用者から寄せられた不満や要望を解決するため」と語った。
今後の展開については「仙台、名古屋、大阪、広島、福岡でもウィラーバスターミナルを開設し、路上での乗車をなくしたい」と述べた。
同バスターミナルは延床面積100坪。大型バス4台分の専用駐車場を併設している。1日あたり、出発便数44便、利用人数1100人を見込む。
同社の高速ツアーバスは、過去12カ月間で138万1191人が利用したという。
新バスターミナル開設で会見する村瀬社長