ウィラー・アライアンスは15日、ウィラーグループが開発した日本初となる「レストランバス」を報道関係者らに公開した。2階建てバスを改造し、1階にキッチンなどを備え、2階がテーブル付きの乗客の食事スペースになっている。
「絶景を楽しみながら、その土地の生産者や料理人と交流をして旬な食材を楽しむ」がレストランバスの開発コンセプト。ウィラーは企業や自治体のブランド構築を行う会社と共同開発した。
テーブルや一部の食器は特注品で、多少の揺れでも食器が落ちたり破損したりしないよう工夫がされている。キッチンにはオーブントースターや電子レンジ、IHヒーター、冷蔵庫、三つのシンクなど調理機器が備わっている。電気を多く使用するため、車内に発電機を搭載。2階は開閉式ルーフ構造を備え、青空の下で走行しながら食事を楽しめる。乗客は最大25人、乗員は運転手とガイドら3人、さらに専属シェフとアシスタントが乗務する。
レストランバスは4月30日から7月までの土日を中心に、新潟県内を走る定期ツアーに投入し、平日は企業・団体のチャーターで利用する。その後はウィラーグループで地方創生の取り組みを行うウィラーコーポレーション(兵庫県豊岡市)が、地域の食を体験しながら移動を楽しむ新たなコンテンツを開発し、全国に展開していく予定。