環境省、経済産業省、総務省が家電の普及促進などを目的に実施する「エコポイント制度」で、エコポイントと交換できる商品の第1弾に旅行会社の発行する旅行券6件、ホテルが発行する宿泊券2件が決まった。商品券を交換商品とする場合には環境保全活動への寄付などが必要とされていることから、各社さまざまなスキームで「環境にやさしい商品」であることを消費者に訴える。(運輸、観光関連の交換商品は上図参照)
交換商品となったのは、JTB、KNT、日本旅行、トップツアー、ANAセールス、JALグループの発行する旅行券。
このうちJTBグループの発行するJTB旅行券「ナイストリップ」は、額面が1千円と1万円。1万円の場合、送料440円分を含む1万440ポイントのエコポイントと交換する。このうち14円は、環境寄付として、環境活動団体への寄付や国連認証排出権の購入に充てる。また同社グループが独自に開発した環境にやさしい宅配システム「グリーンシューズDM」を使い旅行券を配送することで、商品配送時に排出する約400グラムのCO2を相殺できる。
KNTの発行するツーリスト旅行券の場合は1千円、5千円、1万円券が交換商品。1万ポイントで1万円券と交換。1万円のうち110円を同社が提携する国際NGO「国連の友AP」を通し、国内の自然保護団体に寄付する。交換は全国のKNTツーリスト営業所で受け付ける。
6月中には交換に必要なポイント数や環境寄付の内容などがエコポイント事務局のHPで公開される予定。現時点では公表に向け、ポイントの交換比率や環境寄付の内容を詰めている会社が多いようだ。