エミレーツ航空、バイオ燃料の乗務員専用バスを運行開始


 エミレーツ航空は8日、バイオ燃料の乗務員専用バスの運行を開始すると発表した。

 

​エミレーツ航空は、ドバイで客室乗務員の送迎に使用されているバスの3分の1近くをバイオ燃料で運行し、環境に配慮した活動をさらに増やしていくことを明らかにしました。

エミレーツの契約サービスプロバイダーであるAl Wegdaniyahは、UAE(アラブ首長国連邦)の主要なバイオ燃料生産者の1つであるNeutral Fuels(ニュートラル・フューエルズ)が提供するバイオディーゼルを使用して、すべての道路で運行することを約束し、地元で調達した使用済み食用油を原料として利用しています。

エミレーツはドバイだけでも約50台のバスを、客室乗務員の自宅と職場である空港間で委託運行しており、通常の月の平均走行距離は70万キロに達します。航空輸送と同様に、地上輸送のルートとスケジュールの計画も、輸送効率を最大化して二酸化炭素の排出量を削減するための重要な要素です。

この取り組みだけでも年間75,000キログラムの二酸化炭素削減効果があると推定され、エミレーツ航空は、他の輸送業者とも協力してこの取り組みを輸送機全体に拡大していきます。

Neutral Fuels(ニュートラル・フューエルズ)のカール・W・フィールダーCEO(最高経営責任者)は、エミレーツ航空とAl Wegdaniyahのこの取り組みを称え、UAEが2050年までに達成することを約束しているエネルギー関連の持続可能な開発目標に沿ったものであると指摘しています。バイオ燃料を使用することで、温室効果ガスやその他の汚染物質を削減することができ、化石燃料からバイオ燃料への切り替えは、ディーゼルエンジンに改造を加える必要がないため、変更は容易に行うことができます。バイオ燃料には潤滑性があり、早期摩耗や故障を防ぐ効果があり、エンジンにプラスの効果もあります。また、燃料システムの洗浄剤としても機能し、スラッジの堆積物を除去することで効率を向上させ、メンテナンスコストを削減することができます。

さらに、エミレーツは現在、ドバイ国際空港で乗務員のターミナルと航空機間の移動用に、エアサイドで電気バスの試用運転を開始しています。

エミレーツは長年にわたり、可能な限り地上での業務に電気自動車を導入に投資をしてきました。例えば、ドバイにある最先端のエミレーツ・エンジニアリング・センターは、格納庫・作業場・資材庫・オフィスからなる複合施設ですが、130台以上の電動バギーとフォークリフトを含む80台以上の電動運搬車が日々の業務に活用されています。

エミレーツ航空は環境管理に力を入れており、排出量の削減、責任を伴った消費、野生生物と生息地の保護という3つの主要分野において、地球環境保護への継続的な取り組みを行っています。

エミレーツ航空には総合的な燃料効率プログラムがあり、航空機内でも地上でも、運航上可能な範囲で不必要な燃料の燃焼と排出を削減する方法を積極的に調査し、実施しています。

最新の燃料効率の高い航空機を運航することは、エミレーツ航空のビジネスモデルの中心となっています。この継続的な数十億ドルの投資は、お客様に快適に旅をしていただくためだけではなく、環境への影響を出来るだけ低減するという、エミレーツの環境保護のための最大の取り組みです。このように、エミレーツ航空はSDGsに常に積極的に関わっています。

 
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