エミレーツ航空は22日、次世代機内エンターテインメントシステムに500億円超を投資すると発表した。
エミレーツ航空は、お客様に「Fly Better」(ワンランク上を、飛び続ける)を提供するための継続的な取り組みの一環として、2024年に納入予定のエアバスA350型航空機に、航空分野におけるソリューションの提供において確かな実績を持つタレス社の新システム「AVANT Up」の採用を決定しました。
3億5,000万ドル(日本円でおよそ500億円)を超える投資によって、エミレーツ航空の50機のA350型機に次世代機内エンターテインメント・ソリューションを装備し、思い出に残る映画のようなパーソナルな機内体験を提供します。
エミレーツ航空最高執行責任者(COO)であるアデル・アハメッド・アル・レダは、次のように述べています。
「エミレーツ航空は、常に機内エンターテインメントを機内体験の重要な要素と考えており、30年以上前、当時まだ一般的ではなかった個人用スクリーンを全席に設置した最初の航空会社です。今日、エミレーツ航空の機内エンターテインメントシステムiceはコンテンツと機内での体験において比類なき存在であり、過去14年間連続してベスト・イン・ザ・スカイ・アワードを受賞しています。タレス社の次世代のエンターテインメントシステムを新しいA350型機に導入するための投資は、業界を牽引するエミレーツ航空の優位性をさらに高め、お客様にさらに素晴らしい体験を提供することを可能にします。今後にご期待ください。」
タレス・アビオニクス社の執行副社長ヤニック・アスアッド氏は、次のように述べています。
「Fly Betterをミッションとするエミレーツ航空のパートナーになれることを誇りに思います。タレスのシステムAVANT Upは、エミレーツ航空に最新の搭乗者向けテクノロジーと機能を提供します。Optiq 4K QLED HDRディスプレイ、受賞歴を持つ動的電力、次世代のデジタルサービスを組み合わせることで、エミレーツ航空のお客様は想像以上の体験をすることができます。」
タレス社のAVANT Upシステムの画期的な技術ではOptiq 4k QLED HDRディスプレイを採用しています。これは、視聴者に10億色以上の色彩で映像を届けるサムスン社のQLEDテクノロジーを採用した唯一の航空機用ディスプレイです。この優れた性能を誇るディスプレイは、ライブTV、最新の映画、TV番組、音楽ヒット曲、世界初の機内ショッピングチャンネルEmiratesREDなど、5,000チャンネル以上の多言語コンテンツを提供するエミレーツ航空の機内エンターテイメントシステムiceに最適な機器です。
タレス社の新システムは、40,000 フィートで利用可能な最高画質でライブテレビやニュースなどの幅広い選択肢を可能にする、より充実した「ライブ」コンテンツを提供します。
Optiqの導入により、エミレーツ航空のお客様ご自身が所有する機器との接続も強化します。このスマートディスプレイは、業界で初めて2つのBluetooth接続、携帯電話、タブレット、ヘッドホン、さらにはゲームコントローラーなどの複数のデバイスをペアリングできる内蔵Wi-Fi、および最大60ワットのUSB-Cによる個人のデバイスの急速充電に対応しています。
お客様の利便性をさらに高めるべく、エミレーツ航空は高度に統合されたパーソナライズ機能、個人用電子機器(PED)の拡張機能、視覚障害のあるお客様にも楽しんでいただけるユーザーインターフェースの強化など、AVANT Upのさまざまなデジタルサービスを採用しました。
また、エミレーツ航空は、タレス社が特許取得している電力管理技術であるパルスを採用した世界初の航空会社です。これは、同時に多くのユーザーが機器を充電しても、充電性能に影響を及ぼさないことを保証するものです。
エミレーツ航空とタレス社は、未来の機内体験を革新し創造するという共通のビジョンを反映し、ドバイの航空専門インキュベーターであるAviation X-Lab を通じてプログラムでの協力も続けています。