カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントは8月26日、同日開業のJR宇都宮駅東口直結の大型複合施設「Utsunomiya Terrace(宇都宮テラス)」内に「カンデオホテルズ宇都宮」を開業した。24日にはプレス向け発表会を催し、同社の代表取締役会長兼社長・穂積輝明氏が開業の意図や今後の事業戦略などを説明した。穂積会長は同施設について、「北関東や栃木県のビジネス、観光の宿泊拠点を目指すとともに、宇都宮の活性化に貢献できる場にしていきたい」と意気込んだ。
カンデオホテルズ宇都宮はJR宇都宮駅東口に立地するUtsunomiya Terrace内の5階から14階と、1、2階の一部を占める核テナントとして開業。同社の他施設同様、「客室を中心とする館内デザイン」「最上階の露天風呂『スカイスパ』」「食事」を充実させ、他のホテルチェーン店との差別化を図る。
男性用のスカイスパ
客室は、最上階の特別ルーム「プライベートスパスイート」(39~42平方メートル)、窓際に配置された小上がりソファが特徴的な「ハリウッドツイン」(20~21平方メートル)など、全8タイプ、288室。ブラウン系の濃淡とベージュを基調としたデザインを中心に、館内全体を心落ち着く雰囲気で統一している。
「プライベートスイート」は露天風呂を備える
14階のスカイスパでは男女ともにオートロウリュ形式のサウナを導入。女性用浴室にはサウナ後のクールダウン用に全身シャワー「ボディハグシャワー」を導入するなど、“整う”体験の提供にも注力している。
同社施設の最大の特徴の一つである「時間と手間をしっかり掛けて、材料から丁寧に作り込む」朝食では、栃木県産のかんぴょうをアレンジした料理、いちごを使ったスイーツなど、同施設のみで味わえる一品を他の料理とともにビュッフェ形式で提供する。
宇都宮限定の朝食メニュー
変化する宇都宮駅東口エリアの象徴的存在へ
同施設は北関東最大規模のコンベンションセンターに隣接する。来夏には市内でLRT(次世代型路面電車システム)の開通が予定され、付近の清原工業団地にも直結するなど、宇都宮駅東口周辺が大きく変化しようとしている。穂積会長は「交通インフラが整備され、MICE環境が整う中で、大規模な会議などが開催される機会が増えれば当社施設が宿泊のお役立ちを果たせる。他地域へのビジネス出張、日光をはじめ栃木県内観光などの宿泊拠点を目指すとともに、宇都宮市の活性化にも寄与できたらうれしい」と語った。
同社は「世界で唯一の4つ星ホテル」をメインコンセプトに、上質さと使いやすさを両立したホテル滞在体験を提供している。すでに25店舗、約4900室が開業済みで、来春以降には「大阪心斎橋」など大阪府内に3施設の新規開業を予定している。
穂積会長