キーワードは「少・短・近」 内閣府、旅行形態の変化を分析


 内閣府はこのほど、「新型コロナウイルス感染症の影響による国内旅行消費の変化~旅行形態にみられる変化~」と題したレポートを発表した。観光庁の「旅行・観光消費動向調査」などをもとに分析。2020年は新型コロナの影響で旅行者の旅行形態が変化。旅行の「少人数化」「短期化」「近距離化」という三つのキーワードが浮かび上がるとした。

 感染拡大前の18~19年と、感染拡大の影響を受けた20年について、それぞれ第3四半期までの特徴をまとめた。20年の旅行は家族や友人など比較的大人数の旅行が急減した一方で、1人や夫婦との旅行など、少人数の旅行の割合が増加。1人や夫婦の割合は、第2四半期は例年の30%程度から、45%程度へと増えている。

 宿泊数は20年に1泊の割合が例年に比べて増加。第2四半期は60%程度から80%程度へと増えた。目的地は、同一都道府県への旅行比率が例年は約20%なのに対し、20年は3月ごろから35%程度まで急上昇。Go Toトラベル事業の開始で比率は低下傾向にあるが、依然として30%程度と高く、遠方の旅行を控える傾向があるとしている。

 
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