クラブツーリズム(CT)は5月31日、6月から同社が1台導入するハイブリッドバスの試乗会を行った。ハイブリッドバスは、従来の大型バスに比べ窒素酸化物(NOx)の排出量が少ないなどの環境へのやさしさに加え、静粛性や排気ガス臭の少なさも特徴。試乗会参加者からは、「発進がスムーズだった」「エンジン音が非常に静か」などの声が聞かれた。
試乗会には、報道関係者のほか、バス旅行事業を行っている事業者らも参加。東京・西新宿周辺でバスの乗り心地などを体験した。
導入したバスはCTと契約を結ぶフロンティア観光バスが新規に購入した、日野自動車「セレガハイブリッド」。CTがフロンティア観光に働きかけ、横浜旅行センターへの導入が実現した。同車両を使ったツアーには、すでに1500人の旅行申し込みがあるという。
同社は以前からエコツアーに取り組んでいるが、ハイブリッドバスの導入でさらに環境にやさしい旅への取り組みを加速したい考え。「環境にやさしいバス旅行」の理解、浸透も目指す。旅行参加者にエコバックや自分のはし「マイハシ」を持参してもらう商品の展開なども進める予定だ。
同社では今後千葉旅行センターへのハイブリッドバスの導入を決めているが、「製造現場の問題もあるが、できる限り早く、2ケタの台数にしたい」(梶田隆弘・執行役員バス旅行部長)と積極的な導入に意欲を見せる。
導入したバス