クラブツーリズム(クラツー)は1月9日、新型デザインバス「CLUB TOURISM FIRST(クラブツーリズム フアースト)」お披露目会を東京都目黒区のホテル雅叙園東京で開催した。バスは、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」のデザインを手掛けたドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治代表がデザインを監修。10日から運行している。
お披露目会では、クラツーの平野恭一取締役経営企画部長が「クラブツーリズムの新たなゴールとしてバスを作り発表した。単に移動手段でなく、バスに乗ること自体が目的となれば」とあいさつした。デザインについて水戸岡氏は「ななつ星でお客さまが望むものが分かるようになった。バスは、モダンよりクラシックなデザインを取り入れ、ぜいたくの理想を形にした。完璧にできたとは思わないが、空間を体験し、サービスを受けながら最高の思い出を作ってもらいたい」と述べた。
デザインは、「心に残る旅立ちのステージを」をテーマに、外装は深い赤と黒で塗装し、内装は天井にバスでは初となる「格天井」を採用。車内は横3席、縦6列の全18席を設け、座席には木目調の肘掛け、専用足置き、背面には本革の荷物入れを採用した。バス後方にはツアー中にカフェを楽しめる「バーカウンター」を設置し、お茶ソムリエの高宇政光氏と珈琲(コーヒー)技巧士の毛利善伸氏監修の茶や珈琲が楽しめる。また、ウォシュレット付きトイレ、独立化粧台、全席座席シートにUSBポート、車内Wⅰ―Fⅰを完備した。
ツアーは、シニア層や女性を主なターゲットに、月10~15本の商品を造成する。現在は東京発着のツアーのみだが、今後は大阪や京都発着のツアーも計画する。
社内設備を説明する水戸岡氏