クラブツーリズムは10月25日夜、同月17日に発生したトルコ周遊ツアーのバス横転事故に関する記者会見を東京都内で開き、現地の病院で治療を受けていた日本人参加者1人が同日未明に死亡したと発表した。会見には酒井博社長と、義澤英直・海外旅行部長が出席し、事故当時の状況や今後のツアー催行方針について説明した。
今回事故が発生したツアーは「2都市×2連泊 トルコ満喫8日間」。50~80代の日本人旅行客20人が参加し、10月22日に帰国する予定だった。事故は、世界遺産のパムッカレからカッパドキアへ移動中に発生。時速80~90キロ程度で一般道を走行中にハンドル制御を失い道路から右に外れ、道路脇の畑で横転した。
バスの運転手は現地バス会社で入社歴30年、事故歴がない50代男性が担当。当日は移動距離が長く、午前と午後で1人ずつ運転手を手配していたという。詳しい事故の発生要因は現在も調査中としている。
ツアー参加者20人のうち7人が病院に搬送。うち5人は帰国済みで、無事だったほかの参加者も、5日目からツアーを再開し帰国。添乗員、現地ガイド、運転手の3人にけがはなかったという。現地病院に入院していた2人のうち、1人が死亡した。
同社によると今後の同ツアー催行については現地のバス会社を変更し、添乗員を通して注意喚起をしながら引き続き実施していくとしている。