旅行・レジャー予約プラットフォーム「KLOOK(クルック)」を展開するKlook Travel Technology Limited(香港)、Klook Travel Technology合同会社(東京都渋谷区)は、1月26日に完了した2億米ドルの追加資金調達を原資に観光復興応援策として、国内のレジャー、観光施設向けに「KLOOK観光DXプラン2021」を発表した。電子チケット販売システムを初期導入費、販売手数料を無料で提供する。
KLOOKは、2014年に設立され、世界各国のアトラクション、ツアー、移動サービス、グルメなど、ウェブサイトとアプリでシームレスに検索、予約ができるサービス。114言語と41種類の表示通貨に対応し、世界400カ所以上で10万を超えるラインアップを取りそろえている。日本法人は17年9月に設立。19年4月に日本語版サービスをリリース。20年6月からは国内の旅行、レジャー商品を販売している。
KLOOK観光DXプラン2021は、同社の電子チケット販売システムやチケット販売管理システム「KLOOKマーチャントポータル」を無料で提供し、事業者のオンライン決済をはじめとした事業のデジタル化を行うというもの。システムを導入した事業者公式ウェブサイト経由の売り上げについて、同社の販売手数料を無料とする(9月30日まで)。申し込み期間は6月30日まで(先着50社)。
日本法人の増田航ゼネラルマネージャーは「体験市場のオンライン予約とキャッシュレス化の流れは、コロナ後はさらに加速する。デジタル技術で発券、流通、在庫管理、マーケティングまで効率化できれば、業界のさらなる発展が期待できる」と話す。