2019年ONSEN・ガストロノミーウォーキングを表彰
ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構は2月4日、2019年に開催したONSEN・ガストロノミーウォーキングの表彰などを行う「第2回全体総会」を東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催した。表彰式では、昨年11月10日に開催した「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin長野・中央アルプスみなこい~駒ケ根・宮田編~」(長野県)をグランプリに選出した。
冒頭、同機構の会長で東京都市大特別教授の涌井史郎氏が登壇し「欧州では地方創生の考え方の中で、アルザスやバスクをはじめ、地域の魅力を国際的に宣伝する取り組みとして認知されている。日本でも活動をそう位置付けていきたい」とあいさつ。また、2月15日に台湾・台中でイベントが開催されることに触れ、「温泉を含めた新たなコンテンツとして、国際的認知も広げていきたい」と述べた。同機構の小川正人理事長は「3年間で1万5千人を超える人に参加していただいた。また、28の企業、40を超える自治体が賛同している。今後も活動の輪を広げていく」と話した。
イベントは、2019年には全国各地で26回開催され、6500人が参加した。「新たな開催地が6カ所増え、ツーリズムは着実に広がっている」と同機構。
総会では、ONSEN・ガストロノミーウォーキングの表彰を実施。グランプリには「長野・中央アルプスみなこい~駒ケ根・宮田~」を選出。地域の特産、ご当地グルメを数多くの地酒とともに提供したことや、地域一丸となったおもてなし、550人の集客などが評価された。駒ケ根市の杉本幸治市長は「今年初参加した中でグランプリをいただき驚いている。長野県内で初のイベントだったが、地元でも好評だ。地方創生の新しい形となるだろう」と喜びを表した。
■グランプリ
長野・中央アルプスみなこい~駒ケ根・宮田編~(長野県)
■最優秀賞
美食の街いすみ(千葉県)▽湯梨浜町・はわい温泉東郷温泉(鳥取県)▽上天草温泉郷(熊本県)
■優秀賞
天草下田温泉(熊本県)▽秋田犬の里おおだて(秋田県)▽阿蘇内牧温泉(熊本県)▽奥飛騨・平湯温泉(岐阜県)▽長門・俵山温泉(山口県)▽湯の山温泉(三重県)
■選考委員会特別賞
長崎・波佐見(長崎県)▽山寺・天童温泉(山形県)▽中津川蛭川なんじゃもんじゃ祭り(岐阜県)▽おおいた安心院(大分県)
■ガストロノミー賞
薩摩國・市比野温泉(鹿児島県)▽日本のてっぺん稚内(北海道)▽山鹿温泉(熊本県)▽ゆうばり(北海道)
■日本の自然賞
大歩危・祖谷温泉郷(徳島県)▽中津三光・コスモス祭り(大分県)
■歴史文化賞
岩木山レッツウォークお山参詣(青森県)▽すかがわ&福島空港(福島県)
■地域貢献賞
大和リース▽十六銀行・十六総合研究所
■ONSEN騎士団賞
日本のてっぺん稚内(北海道)▽おおいた安心院(大分県)
ONSEN・ガストロノミーウォーキングイベントは、日本の魅力である温泉地を舞台に、地域特有の豊かな自然、歴史文化を「めぐって」、土地ならではの食べ物や酒を「食べて(飲んで)」、温泉に「つかって」を一度に体感できるイベント。
喜びを表す杉本市長(左から2人目)