帝国データバンクによると、ゲストハウス運営の光賴ホールディングス合同会社(滋賀県野洲市)と関係会社のTabibito(本店同所)、アニビアワークス(本店同所)は、6月8日に大津地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。
同合同会社は、2016年11月に設立した簡易宿所運営業者。京都市内にゲストハウスを開設し、国内外観光客を対象に一定の収入高を確保した。しかし18年以降は、同市内でホテルの建設やゲストハウスの開業が相次ぎ、価格競争が激化。同年6月には同市の改正旅館業適正化条例(宿泊施設管理者を駐在させることを義務付けた条例)が施行され、宿泊客滞在中は管理者の常駐が義務付けられるなどして人件費が増加し、採算を割り込む状況が続いた。19年以降もホテルの建設ラッシュで集客競争に拍車が掛かり、利用客が低迷。20年初頭に事業を停止し、今回の措置に至った。
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