日本コンベンション協会(JCMA)は11日、第5期社員総会をオンラインで開催した。近浪弘武代表理事=写真=はあいさつで、新型コロナウイルスを踏まえ、MICEの再興を目指す緊急提言を観光庁に提出したことを報告。会員企業の多くが上半期の事業をほぼ実施できていないことから、今年度の会費を半額にすることを4月の理事会で決めたと発表。また、今年4月に設立5周年を迎えた同協会の記念事業は来年2月に実施したい意向を示した。
近浪氏は「新型コロナ感染症拡大の影響は、コンベンション・MICE産業界でも甚大だ。終息の時期はまだ見いだせないが、『できる取り組み』『やるべき取り組み』『やってみたい取り組み』を行いながら、業界全体で連携し、団結することで、この逆境と戦い、乗り越えていかなければならない」と述べた。
会員数は9会員増の244会員。20年度事業計画ではJCMAの目指す方向として、(1)MICE全般の認知度向上と産業としての確立(2)中長期計画の検討(3)組織・運営基盤の強化の検討―を挙げた。
現在、MICE再開に向けて「新型コロナウイルス感染症禍におけるMICE開催のためのガイドライン」の策定に当たっている。
近浪代表理事