
航空機利用の「沖縄」減少 学習目的は探求型に
これまで新型コロナウイルス感染症拡大によって中止や延期、変更を余儀なくされた中学校、高等学校の修学旅行。2022年度は、7月からコロナ第7波に入ったものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが発出されていないこともあり、ほとんどの学校で計画通り実施されている。今年度の修学旅行の動向について、修学旅行の取り扱いの多い旅行会社4社に聞いた。
4月から現在までの修学旅行について、「実施率は約99%。春のピークである4月、5月は感染も比較的落ち着いていたので、予定通り催行された」とJTB。KNT―CTホールディングスも実施率はほぼ100%に近い状況。日本旅行は「19年並みに回復傾向にある」という。東武トップツアーズは、「20、21年と比較して学校、保護者から修学旅行を経験させたいという熱意を感じる」と感触を語る。
昨年度までは、安全・安心対策を考慮し、従来の行き先を変更して修学旅行を実施するケースが多々あったが、今年度はどうか。日本旅行は「9月までを見る限り中学校、高校で人気が高い沖縄や東京方面については、コロナ影響を懸念する学校が多少あるため、元の状態に戻るまで少し時間がかかりそうだ」という。JTBは「一時的に近隣にシフトしたが、コロナ以前の方面に戻す学校が増えてきた。海外、沖縄に関しては関西、九州方面へ変更している傾向がある」と話す。
東武トップツアーズは沖縄が減少した理由を「沖縄での感染拡大と、往復の輸送手段が航空機限定となる条件などがリスクと感じられた結果ではないか」と分析する。
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