日本コングレスコンベンションビューロー(JCCB)は4日、会員向けオンラインセミナー「Withコロナ時代におけるMICEの促進について」を実施した。
第1部は、日本展示会協会理事でJTBコミュニケーションデザイン・トレードショー事業部長の渡邊明督氏が「ポストコロナを生き抜く展示会ビジネス」と題して基調講演を行った。
同氏は、オンライン展示会と比較したリアル展示会の特性として、(1)分かりやすさ、接触しやすさなどの「情報量」(2)視覚、聴覚、空気感など五感で感じる「情報の質」(3)双方向コミュニケーションによる「個別化」「共感」「信頼関係」―などを挙げた。その上で「IT会社の多くは、通常の営業、メディア・ウェブの活用に加えて、リアル展示会への出展を積極的に行っている。ITをビジネスとし、デジタルの価値と活用方法を熟知している会社ほど、リアルの有効性(効果と効率性)と活用方法をよく理解している」と指摘。リアル展示会の存在意義と、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド展示会の可能性を強調した。
第2部では、「コロナ禍中でのMICE開催事例」を報告。リアル開催事例として「第12回関西ホテル・レストランショー(7月・インテックス大阪)」、ハイブリッド開催事例として「日本脳神経外科学会第79回学術総会(10月・岡山コンベンションセンター)」と「ICCA Asia Pacific Chapter Summit2020(12月・パシフィコ横浜ノース)」を紹介した。
第3部の「新型コロナ対策支援プログラムの事例紹介」では、ちば国際コンベンションビューロー、福岡観光コンベンションビューロー、宮崎県観光協会が、それぞれ事例発表を行った。