ロシアのサハリン州ユジノサハリンスクで、日本文化センターの主催による観光セミナーが11月16日から2日間の日程で開催された。サハリンの観光振興に向けて北海道の取り組みを学ぼうと、州関係者の要請を受けて企画された。州内の旅行会社や観光事業者、行政機関の幹部など約40人が参加した。
北海道からは、道庁観光局と、稚内観光協会に出向中のJTB北海道の担当者が訪問して講師を務めた。
道庁の担当者からは、北海道観光の概況と観光振興への取り組み、産学官の連携組織などについて説明。JTB北海道の担当者からは、道内各地の観光素材を生かした着地型観光や商品開発への取り組み、人材の育成、DMOの活動などについての講義が行われた。
サハリンでは、州の経済発展に向けて観光振興に対する関心が高く、修学旅行の制度や誘致に対する質問のほか、サハリンの自然を生かした観光開発にアドバイスを求める場面もあり、熱のこもったセミナーとなった。日ロの観光交流を考える機会にもなった。