サントリーはこのほど、飲みごたえと飲みやすさを両立した新製品「サントリー生ビール」=写真=を4日から販売している。飲み始めから飲み終わりまでおいしい「これからの世代のビール」を提案する。
同社は2021年4月にイノベーション部を新設。「ザ・プレミアム・モルツ」などのプレミアムビール、「パーフェクトサントリービール」などの糖質ゼロの機能性ビールに、「毎日の晩酌で飲む『定番』」を目指し、同部が今回の新商品を開発した。
同社の調査によると、コロナ禍の影響でビールの飲み方に大きな変化が生じ、ビール350ミリリットル缶を飲む時間が18年の約12分から22年には約18分へと増加。この流れに合わせ「食事を楽しみながらゆっくり飲むビール」の実現に着手し、同社は「トリプルデコクション」製法を新製品に採用。厳選した麦芽にコーングリッツを一部加え、仕込み釜で麦汁を煮出す「デコクション」を3回実施することで、素材の味を最大限まで引き出している。「1日の終わりにそっと寄り添い、明日へと進む力をくれるような存在でありたい。そんな思いを込めたビールを、1人でも多くのお客さまに手に取っていただきたい」と同部。
350ミリリットルと500ミリリットル(いずれもアルコール度数5%)を用意。同商品の業務用の展開については、市場での反応を見ながら検討していくとしている。