サントリーは6日、「2022年ビール事業方針説明会」を東京都内で開催した。業務用ビール事業を今年の重点強化カテゴリーの一つに挙げて、飲食店支援を鮮明にした。サントリーBWS社長の鳥井信宏氏と、サントリービール社長の西田英一郎氏らが明らかにした。
コロナウイルス感染症の拡大に伴う2020年4月からの緊急事態宣言の発令などにより業務用のビール市場は、20年が19年比で58%、21年が同45%の出荷にとどまったと推定されているが、昨年9月末の宣言解除後は回復傾向にあるという。
同社では飲食店支援のため「人生には飲食店がいる」というプロモーションを実施しているが、今年は本格的な業務用市場の回復元年と位置付けた。引き続き、飲食時の品質活動の継続に加えて、新商品を投入する。
その一環として、「パーフェクトサントリービール樽(たる)詰」を3月15日から全国の飲食店限定で新発売する。パーフェクトサントリービールは、本格ビールならではの「力強い飲みごたえ」と「糖質ゼロ」によるそう快な後味が楽しめる商品で、消費者からの評価が高いという。
今回、消費者の健康意識の高まりを踏まえ、飲食店でも、「本格ビールのうまさの糖質ゼロ」を楽しんでもらいたいとの思いから発売を決めた。
併せて、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム5リットル樽」も4月5日から飲料店限定で発売する。外食を取り巻く環境が変化する中、既存の10リットル樽では品質保持が困難だった飲料店に向けて昨年、首都圏エリアで先行発売。好評だったことを受け全国発売に踏み切る。
パーフェクトサントリービール