宿泊施設向けの予約・販売管理システム「TL―リンカーン」などを提供しているシーナッツ(東京都港区)は1月28~30日、東京の品川プリンスホテルでユーザー会を開催した。ユーザー会の開催は、2009年からのTL―リンカーン販売開始10周年を記念して昨年の11月から全国で開催している。東京会場には約300社が来場した。
冒頭に登壇した同社社長の山田英樹氏は、「TL―リンカーンは、業界初のASP型の予約サイトコントローラーとして誕生してから、ホテルシステム(PMS)との連動や、共通在庫サービスといった新機能を付加するなど、顧客の日々の要望を受けて改良を重ねてきた。施設の業務改善につなげてもらいたい」などと述べた。
現在は、「早く正確なシステム」ということと、現場で起きる問題を最短で解決できるサポート体制を強味としていると報告。窓口を毎日午前9時から午後9時とし、毎週の問い合わせ数は1500件に達する中、応答率は95%以上という。また、操作勉強会開催の要望が多いことから、従来の現地に足を運んでの勉強会に加え、ウェブなどを使った勉強会の開催も検討している。
営業グループマネージャーの森脇早紀氏は、18年に販売を開始した「TL―GroupTravel(グループトラベル)」について説明した。主に個人からの予約に対応しているTL―リンカーンに対し、TL―GroupTravelは、団体予約の案件管理を担う。森脇氏は、「販売開始からすでに1300軒の宿泊施設に導入された」と報告。昨年9月からはPMS連動を開始しているが、この4月1日には、JTBの団体案件のサイト「JTBダイレクトAユニット」と連携すると発表した。
山田社長