格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは14日、夏の旅行需要獲得に向けた新戦略を発表した。目玉の一つは国内線で欠航や遅延が発生した場合に見舞金を支払う新サービスの開始で、安心感を打ち出し、同業他社との差別化を図る狙いがある。
国内線で見舞金サービスを始めるのは同社が初めてとされる。
同社が運航する国内線で、「スターター プラス」「スターター マックス」運賃で航空券を購入した人が対象。22日からサービスを始める。航空機が欠航または運休か、当初の出発予定時刻から6時間以上遅延した場合に、プラスで1万円、マックスで2万円を支払う。
「天候や火山灰の降灰(鹿児島桜島のみ)が理由でも見舞金の対象になる」としている。
16日からは飛行時間70分以上の国内9路線を対象に、4種類の機内食「プリオーダーミール」の予約受け付けを開始、30日から機内で提供する。価格は1食当たり千円。うち、1種類は健康面にも配慮し、昭和女子大の生活科学部健康デザイン学科・管理栄養学科の学生たちと共同開発した。
また、マルチメディア端末Loppiで国内線を予約すると、抽選で100人に代金(上限2万円)を返金するキャッシュバックキャンペーンも8月17日まで実施する。
国内線就航2周年と搭乗者数延べ500万人達成を機に、攻勢に転じ、一気に知名度アップを図る方針だ。