メタサーチのスカイスキャナーが発表した「2018年夏休み 人気急上昇の旅行先トップ5」は、1位青森、2位沖縄、3位北海道などとなった。
2018年夏休み 人気急上昇の旅行先トップ5
国内トップ5
順位 | 都道府県名 | 伸び率 |
1 | 青森県 | +60.9% |
2 | 沖縄県 | +47.2% |
3 | 北海道 | +40.9% |
4 | 宮崎県 | +26.3% |
5 | 長崎県 | +23.0% |
海外トップ5
順位 | 国・地域名 | 伸び率 |
1 | ハワイ | +329.1% |
2 | ウズベキスタン | +269.6% |
3 | モルディブ | +226.4% |
4 | モンゴル | +205.8% |
5 | ギリシャ | +186.1% |
調査方法: 2018年の夏休み期間(7月15日〜8月31日)における国内全空港発着便のスカイスキャナーでの予約席数と、2017年の同期間における予約席数を比較し、都道府県および国・地域ごとに伸び率順にランキングした。なお予約席数は、2018年の夏休みは2018年6月30日時点、2017年の夏休みは2017年6月30日時点の値。国内では2017年の予約席数が中央値、海外では平均値を下回る目的地は除外。
国内の目的地を予約の伸び率順に見たランキングでは、青森県が+60.9%(約1.6倍)で1位でした。同県は「2018年ゴールデンウィーク 人気急上昇の旅行先トップ10」(4月17日発表)でも1位にランクインしており、旅行先としての人気の高まりがうかがえます。県内では7月〜8月にかけて、青森市の「青森ねぶた祭」や弘前市の「弘前ねぷたまつり」などさまざまな祭や花火大会が開催され、多くの観光客が訪れます。豊かな緑の中を力強く水が流れる奥入瀬渓流、世界最大級の原生的なブナ林が広がる世界自然遺産・白神山地など、夏のさなかに涼を感じられる景勝地も数多くあります。
2位・3位には、定番の旅行先である沖縄県と北海道がそれぞれ+47.2%(約1.5倍)、+40.9%(約1.4倍)の伸び率を見せてランクインしました。沖縄県では、7月にLCCのバニラエアが東京(成田)−石垣線・沖縄(那覇)−石垣線に就航しており、沖縄本島だけでなく石垣島、宮古島、久米島といった離島への便も好調です。北海道では、2017年9月にPeach Aviationが札幌(新千歳)−福岡線に就航、エアアジア・ジャパンが同10月に名古屋(中部)−札幌(新千歳)線に就航するなど、LCCによる路線の増加が伸び率アップに貢献。4位の宮崎県でも、LCCのジェットスター・ジャパンが2017年12月に東京(成田)−宮崎間で初めて定期運航便を開始しており、全体の予約増を後押ししています。
5位の長崎県は、6月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が発表され、注目度がアップ。東京(羽田)、神戸といった出発空港からの予約が特に伸びています。今年9月にはジェットスター・ジャパンが東京(成田)−長崎線の就航を予定しており、アクセスはより便利になる見込みです。
海外の目的地の1位は、+329.1%(約4.3倍)の伸びを見せた定番のハワイでした。シンガポールのLCC、スクートが2017年12月に大阪(関西)−ホノルル線に就航したほか、JALが2018年4月から同路線で期間増便、8〜9月にはハワイアン航空が東京(成田)−ホノルル線で臨時便を運航しており、大阪(関西)・東京(成田)の両空港からの予約が大きく伸びています。2017年9月にはJALが東京(成田)−コナ線に再就航し、コナからハワイ入りする旅行者も増加しました。
2位のウズベキスタンは、東西の文化が交差する、シルクロードの“十字路”と呼ばれる国。見どころは、独特の青色が美しいタイル装飾のイスラム建築が建ち並ぶ“青の都”サマルカンド、砂漠の中の城壁に囲まれた街イチャン・カラなどで、4つのエリアが世界文化遺産に登録されています。2018年の2月以降、日本国籍保有者には30日以内の滞在に限りビザが免除されることになり、旅行がしやすくなりました。
3位は美しい海とビーチリゾートの国・モルディブ、4位は大草原で乗馬をしたり移動式住居「ゲル」に宿泊したりと遊牧民の文化が体験できるモンゴルです。5位には、パルテノン神殿ほか神話の世界に触れられる古代遺跡や、青いエーゲ海に白い家々が映えるサントリーニ島などで知られるギリシャがランクインしました。