東武タワースカイツリーは1日、東京都墨田区の東武ホテルレバントで、首都圏の旅行業関係者を対象に、東京スカイツリーの施設内部や旅行販売についての説明会を開いた。団体客の誘導導線や、団体予約の方法などについて説明を行ったほか、東京スカイツリーが位置する墨田区の観光素材の紹介などを行い、誘客への協力を求めた。
新しい東京の観光スポットとして大きな期待を集めている東京スカイツリーだけに、会場には約500人の旅行業関係者が集まった。
説明会は配布した旅行会社向け販売マニュアルを元に進行。東京スカイツリーの施設概要説明では、スカイツリー1階の団体フロアから第1展望台内の3フロア、第2展望台の2フロアへの導線と、エレベーター、トイレの配置などを説明。各展望台の収容人数について、第1展望台が3フロア計2千人、第2展望台が2フロアで900人であることも明らかにした。タワー構造のためタワー内のトイレに限りがあることや5階の出口フロアに戻るエレベーターが団体優先でないことなども説明し、旅程作成上での注意を促した。
料金については先に発表した料金に加え、団体の取消料と団体バス用駐車場の料金を発表=詳細は別表。このうち団体取消料については、1人取り消しの場合から収受する。団体予約については15分ごと120人を予約可能人数に設定。11月上旬に団体予約センターを開設し11月22日から予約受付を始める予定。団体料金、団体予約については、25人以上で一括入場する団体を対象とするが、一部団体については25人未満の団体についても個別に相談に応じるとした。
個人向け入場券については、当日券やウェブ販売の日時指定券のほか、観光券契約を結んだ旅行会社を通じて販売する、旅行商品素材専用の入場日のみを指定した入場予約券を販売する。
このほか予約専用の団体用バス駐車場については、30台収容で、他に場外駐車場を設置予定であることを示した。
説明会で参加者を前にあいさつした鈴木道明・東武タワースカイツリー社長は、「東京スカイツリーは、幅広い世代に楽しんでもらえる施設。地元の皆さんと融合を図りながら東京スカイツリーと墨田の魅力を発信していくので、一層の協力をお願いしたい」と送客への協力を求めた。
同社では同様の説明会を7月下旬までに北海道や九州などで開催。説明会終了後から、送客手数料や小規模団体の送客などについて、各旅行会社との個別相談に対応する予定だ。