北九州空港を拠点とする航空会社、スターフライヤー(SFJ、福岡県北九州市)は9日、新造機としてエアバス社から受領した航空機A320―200(機体番号=JA25MC)を地元北九州市関係者やメディア向けに公開した。JA25MCは同社15機目の導入機材で、10月末に予定されている台北線で使用することを念頭に導入された。
同機には、エアバス社の最新技術「スペースフレックス」が採用され、これまで使用されていなかった機体後方のスペースに、ラバトリーやギャレーを効率よく配置することで、従来よりも広い機内空間を実現した。
座席数は従来の150席のまま、同社の強みである広いシートピッチを現行の34インチから35インチとし、非常口座席を含め全席リクライニング可能とした。
そのほか、客室内の壁紙やカーペット、ラバトリー内装も一新。利用客から好評を得ている全席レザーシート、フットレスト、タッチパネル式液晶モニターも従来機同様に装備している。
機体後部には、国際線での提供が予定されている「暖かい機内食」を提供するため、3台のオーブンを装備。以前の国際線就航時には簡単な食事提供のみだったとのことで、本格的な機内食の提供は初めてとなる。
スターフライヤーの松石禎己社長は「国際線再参入を成功させるべくいろいろな工夫をして導入した機材。国際線も国内線同様に充実させていきたい」と意気込みを語った。同社では、今後も新たな機材導入を順次進めていく予定。
なお、同機材は、国際線での運航に先行して国内線での運航を開始している。
公開されたJA25MC