スパ情報総合サイトなどを運営するスパファインダージャパン(東京都中央区、相馬順子社長)は11月27日、日本のトップスパ11施設を発表した。同社サイト読者による投票結果に基づいて決めた。東京の外資系高級ホテルやリゾートホテルに混ざって温泉旅館内のスパ施設もランクインしており、温泉旅館でも高品質のサービスが提供されていることが示された。
投票は、同社が運営するスパ情報サイト「スパファインダー」の読者を対象に9月1〜30日に実施した。投票数は未公開。同点得票があったことから、上位11施設を「スパファインダー・クリスタルアワード」に選出した。
トップ10入りした施設は、アルマーニ/スパ▽ザ・スパ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京(マンダリン・オリエンタル・東京)▽ザ・ペニンシュラ スパbyESPA(ザ・ペニンシュラ)▽ザ・リッツカールトン スパ&フィットネスbyESPA(ザ・リッツカールトン東京)▽スパIZUMI(ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ)▽スパ&ウェルネス「ジュール」(ハイアットリージェンシー東京)▽ブルーム スパ トーヤ(ザ・ウインザーホテル洞爺リゾート&スパ)▽星のや スパ(星のや軽井沢)▽マンダラ・スパ ロイヤルパーク汐留タワー(ロイヤルパーク汐留タワー)▽悠YU’THE SPA at Four Seasons(フォーシーズンズホテル椿山荘東京)▽ル・スパ・パリジェン(ウェスティンホテル東京)──(かっこ内は宿泊施設名)。
外資系のブランドホテルやブランドショップ内のスパが名を連ねる中、温泉旅館では星のやのみがトップ10入りしたが、「受賞を辞退した施設やトップ10に迫る上位施設には老舗旅館も多く含まれている」(相馬社長)。
同日、東京都港区の東京ミッドタウンで開いたクリスタルアワードの発表式で相馬社長は、日本のスパ市場のレベルの高さに触れたほか、日本の伝統的な温泉旅館でも質の高いスパサービスが提供されつつある現状を紹介し、「スパと温泉の融合に成功した旅館は、将来の日本の観光資源として期待できる」と旅館内スパの動向に注目していると話した。
同社によると、日本のスパ市場の売り上げは07年時点で56億6800万米ドルとなっており、アジア地域で最大、世界でも2番目の規模。