ゲームソフトやパチンコ機器製造のセガサミーホールディングスは2月23日、宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」の運営会社「フェニックスリゾート」の全株式を、RHJインターナショナル(旧リップルウッド・ホールディングス)から取得することで両社の間で合意したと発表した。株式取得価額4億円。ほかに、RHJ社の債務返済のため、同社に約54億円を貸し付ける。
取得の目的についてセガサミーでは、「大規模施設の運営ノウハウを獲得し、将来、当社グループが新たに目指す複合型リゾート施設の開発・運営に生かすため」としている。一部報道では、将来のカジノ解禁に向けた布石ともいわれる。
シーガイアは宮崎県、宮崎市などが出資する第3セクター「フェニックスリゾート」を運営会社として1993年オープン。屋内プール「オーシャンドーム」や国際会議場、ホテルを営業していたが、2001年に会社更生法の適用を申請。同年、米国の投資会社リップルウッド・ホールディングスが買収した。