韓国・ソウル市の魅力を紹介するソウル観光説明会が7日、東京都内のホテルで開かれた。日本の旅行会社などが参加。「文化を創造するデザイン都市、眠らない祭りの都市、ソウル」をテーマに、伝統文化や食に関連するイベントなどの最新情報、景観整備への取り組みなどが紹介された。
主催は、ソウル市とソウル観光マーケティング社。ソウル観光マーケティング社は、市と、観光・運輸関連の企業が出資して今年2月に設立された会社で、海外観光客やコンベンションの誘致、観光インフラの整備などの事業を手がけている。
同社の具三悦(ク・サムヨル)社長は「この会社から世界にソウルを発信したい。デザイン都市として新しい魅力を打ち出すデザインソウル、川辺の景観整備を進めている漢江ルネサンスなど事業の成果を見に来てほしい」とあいさつした。
説明会では、韓流観光、交流観光、医療観光などのテーマごとにイベントや施設を提案。料理文化の体験祭り「ソウル・フードフェスティバル」(8月22〜31日)、ドラマ「冬のソナタ」などの世界が体感できる施設「フォーシーズンハウス」を紹介。個別のブースでは、古代国家・百済の歴史と文化を再現した「漢城百済文化祭」、伝統家屋の中で韓国文化を体験できる「コリアハウス」のプログラムなどをPRした。
説明会は、4日に福岡市、10日に大阪市でも開かれた。
「一歩先の観光交流を」ソウル大使の朴さん
7日のソウル観光説明会にソウル市広報大使の朴正淑(パク・ジョンスク)さんが出席。朴さんは元アナウンサーで、テレビドラマ「チャングムの誓い」で王妃役を演じたことから日本にもファンが多い。日本人旅行者にソウルへの訪問を呼びかけた上で、「体験型の観光を通じて、より深くソウルを知ってほしい」とPRした。
「日本とソウル、日本と韓国の関係を考えると、楽しむだけの観光から、体験を通じて学ぶ、あるいは心で感じる観光へと一歩先の交流に進めるはず」と話した。
おすすめの体験プログラムとしては、宮廷料理や伝統的な韓国料理を学んだり、昔ながらの韓国の遊びに挑戦したりするメニューを紹介。このほかに、「私も広報大使に就任するにあたって通ったのですが、韓国の礼儀作法などを学べるプログラムが勉強になりますよ」と笑顔をみせた。
具三悦社長
朴正淑さん