観光・運輸事業を展開する両備グループ傘下のタクシー会社、ハロー・トーキョー(東京都江東区、小嶋光信代表)はこのほど、在籍する乗務員全員に対して中国語講習を始めた。21日の羽田空港国際線ターミナルの本格稼働により見込まれる、中国人利用者の拡大をにらんだ取り組み。中国語でのサービス水準を高め、他社との差別化と需要獲得を図る。
羽田の国際化に加え、中国人からのインターネット経由でのタクシー予約が増加傾向にあることから、中国語講習を開始した。経済成長著しい中国からのビジネス客、増加傾向にある観光客とドライバーがタクシー車内で会話できるようにする。将来的には、観光ガイドが可能な中国語レベルの習得を目指す。
同社ではすでに乗務員全員を対象にした英会話講習を実施。「在籍乗務員の約16%が、タクシー車内で必要な英会話力を身につけている」(同社)。一部乗務員は、フランス、ドイツ、スペイン語などでの接客にも対応しており、今後さらに外国語力強化のための乗務員教育を進める考えだ。