客室清掃作業を効率化
タップは、ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社。創業34年の老舗で、PMS(ホテルシステム)ユーザー施設数は1千軒を超える。
宿泊施設のデジタル化が加速する中で、同社が提案する最新の客室サービス管理システムが「RoomTag(ルームタグ)」。客室係が携帯するモバイル端末とPMSとをリアルタイムで直結することで、特に客室清掃作業を効率化する。
「東京中心部や地方のリゾート地では、1室当たりの清掃コストが1500円以上と高騰している。客室清掃は外注化が進んでいる業務分野だが、自社スタッフによる作業に戻す施設も増えてきている」(同社)。ルームタグは、人手不足による清掃コストの上昇に悩む同社のPMSユーザーの声に応えて開発した。
ルームタグの「清掃管理機能」を使えば、高単価客室はベテランスタッフに担当してもらい、通常客室には新人スタッフを割り当てるといった、客室清掃スタッフの配置の最適化が可能だ。
同社は、客室サービス管理システムを従来から提供しており、フロントで宿泊客から聞いたリクエストを客室係に迅速に伝達したり、ミニバーの利用記録を会計に計上したりする機能を備えていた。この従来のシステムに清掃管理機能を付加し、バージョンアップしたのがルームタグだ。
客室担当の携帯端末とPMSをつなぐ手配業務機能は標準装備。清掃管理の優先順位などの設定はオプションとなっている。携帯端末で撮影した画像で清掃後の客室の状態を確認できるようにする機能も現在開発中だ。
タップでは、従来は勘と経験に頼っていた業務をデジタル技術で最適化、効率化する提案を今後も次々と行っていく。
Room Tag