ホテル旅館専門ソフトウェア会社のタップ(清水吉輝社長)は11月30日、同社システム導入宿泊施設の幹部らが年に1度集まる「タップユーザー会」(重田敦史会長=東武ホテルマネジメント社長)を千葉県浦安市の浦安ブライトンホテル東京ベイで開いた。同会で過去最高となる285人が出席した。
清水社長のプレゼンテーション「タップの活動報告」には、ソフトバンク製のロボット「Pepper(ペッパー)」が登場。ホテルの情報システムとロボットをつないだ新しいゲストサービスの実演を行った。東大発のITベンチャー企業のリアルグローブと組み、「数年後の実用化を目指す」(清水社長)という。
ホテル業界にロボットを導入する利点については、(1)労働人口減少への対応(2)情報システムとの連動媒体としての運用(3)多言語対応(4)親しみやすさや遊び心による集客効果—を挙げた。
ホテル、旅館に関連したアイデア、事例紹介、提言を論文形式で募集、顕彰する「第8回タップアワード」(藤野公孝選考委員長=流通経済大学教授、全日本シティホテル連盟会長、国際観光文化交流協会会長)の表彰式も実施した。
一般の部奨励賞に、ホテルリステル猪苗代営業部支配人である島口明人氏の「ホテルを中心としたスモールビレッジの形成」が、学生賞には、九州国際大学国際関係学部国際関係学科観光ビジネスコース福島ゼミナール3年の柳生遥香さんの「マラソンランナーの縁起担ぎに関する研究〜宿泊施設への提言〜」がそれぞれ選ばれ、壇上で表彰された。
清水社長とペッパー