機械学習利用のコンサルティングサービスなどを行うTEIT(ティート)は4月16日、外国人観光客向けチャットボットサービス「Hanna」(ハナ)を利用した観光案内の実証実験を長崎県五島市で開始した。
長崎本土から約100キロ西に位置し、11の有人島と52の無人島で構成される五島市。同市は、美しい砂浜などの自然景観と文化的歴史的資産が豊かな観光地であり、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を有するなど、注目が高まっている。
今回の実証実験では、(1)五島市の外国人観光客を増やす(2)外国人観光客の満足度を上げる(3)外国人観光客の消費額を増やす―の三つを目標に設定し、目標達成のために同サービスを活用する。
同サービスは、データベースに五島の観光スポット、飲食店などの情報をインストールすることで、外国人観光客の質問に対してお薦めを提案できるもの。観光スポットや飲食店だけでなく、釣りやシュノーケリング、遺産巡りなど現地アクティビティもお薦めとして提示する。
言語は英語だけでなく、中国語、韓国語と多言語に対応する。
「実証実験のメインはHannaを活用した旅行中のサポートだが、観光客を増やすためのPR施策や、消費額を増やすためのアクティビティの開発なども進めたい」と同社。