ツーリズムEXPOジャパン2024、「旅行復活の姿を世界に発信」


概要発表会(左から)最明仁・日観振理事長、髙橋JATA会長、高橋広治JNTO理事長代理

 日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は11日、9月26日から29日までの4日間、東京ビッグサイトで開催する総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2024」の概要を発表した。「今年は日本における国内旅行、海外旅行、そして訪日インバウンド旅行が復活している姿を世界に向けて発信する絶好の機会」(髙橋広行JATA会長)ととらえ、商談会や展示会などを展開。東京での開催は2年ぶりで、前回の14万8千人を上回る18万人の来場を予定する。

 今回のテーマは「旅、それは新たな価値との遭遇~Travel’ An Encounter With New Value Awaits~」。髙橋会長は「旅は、素晴らしい出会いが待っており、人の心を豊かにしてくれる。そして、受け入れる側の方々の心も豊かにする。双方向で新たな価値と遭遇することが旅の普遍的な素晴らしさであるという意味を込めた」と説明する。

 当日の基調パネルディスカッションは「観光交流人口の拡大」を目的にヨーロッパ観光委員会エグゼクティブディレクターのエデュアルド・サンタンダー氏、JTB代表取締役社長執行役員の山北栄二郎氏らが登壇する。約15カ国の観光大臣が集う「第7回観光大臣会合」も開かれる。

 2日目にはテーマ別シンポジウムを開催。国内旅行関連(主催・日観振)は「観光DX」、海外旅行関係(同・JATA)では「若者が考えるアメリカ旅行コンテスト」、訪日旅行関連(同・観光庁)が「世界遺産サミット」をテーマとして行われる。

 展示商談会では、日本全国の各都道府県、世界から約80カ国・地域の観光・旅行関係者が一堂に会す。国内・訪日・海外旅行商品造成・企画責任者や営業担当者と出展者が事前マッチングによるアポイント制で商談を実施し、商談件数は昨年実績を大きく上回る7千件を目標としている。

 また、JNTOの主催で国内最大級のインバウンド専門商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2024」が9月26日から28日まで開催。海外参加者約280社、国内参加者約300団体・社の参加により6千件以上の商談を予定している。

 ツーリズムEXPOジャパン2024スペシャル・サポーターには俳優の山口智子さんが就任した。

■25年のEXPOは愛知・中部北陸で

 主催3団体は、愛知・中部北陸エリアの地域活性化に貢献することを目指し、25年のツーリズムEXPOジャパンを9月25~28日に愛知県で開催することを発表した。

 名称は「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」。会場は常滑市の「Aichi Sky Expo」(愛知県国際展示場)。

 同エリアでの開催は「訪日インバウンド旅行者の増加と分散化につなげる」「新たな観光ルートを国内外に向けてアピールする」「北陸地方の被災地を盛り上げる」などを狙いとする。


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