ティー・ゲートは14日、東京都内で、自治体関係者を対象とした着型観光セミナーを開いた=写真。都道府県会館に事務所を持つ都道府県の関係者らを中心に約100人が参加。地域での着型観光の意義の共有や地域の人材が協働できる場づくりの重要性について考えを深めた。
自治体向けセミナーは昨年12月に続き2回目。「着型観光、はじめの一歩は何をするのか」をテーマとした、大澤健・和歌山大学准教授の基調講演のほか、同社が全国の地域と取り組んでいる着型観光事業の事例紹介を行った。
講演で着型観光の目的や取り組み方について解説した大澤教授は「自治体の観光政策の評価基準が入込客数しかない現状では、大きな集客が見込めない着型観光は取り組みづらい。しかし元気な地域づくりには効果的な取り組みだ」と意義を語った上で、「地域のさまざまな人材が一緒になって取り組める『場』を作る力は、行政が一番持っている。その力を生かしてほしい」と強調した。
参加者からは、「着型観光の背景や取り組み方について、考えを整理することができた」「理念は分かったので、具体的な取り組みについてもっと知りたい」などさまざまな感想が聞かれた。
同社では「地域を動かす仕組みづくり〜DMC(DMO)とは」をテーマとした3回目の自治体向けセミナーを、今年8月20日に予定している。